行政書士ガイドのモジュール

行政書士の過去問の使い方!5年分×3周の効果的な勉強法

行政書士試験の合格者の大半は過去問を徹底的に活用しています。過去問は単なる「力試し」ではなく、出題傾向の把握と知識の定着に最も効果的な教材です。この記事では過去問を何年分解くべきか、効果的な回し方、科目別の使い分けを具体的に解説します。

なぜ過去問が最強の教材なのか

過去問が最強の教材である理由は3つあります。

理由1:出題パターンが繰り返される 行政書士試験では、同じ論点が形を変えて繰り返し出題されます。たとえば行政事件訴訟法の「処分性」に関する問題は、ほぼ毎年出題されています。過去問を解くことで、この「頻出パターン」を体感的に掴めます。

理由2:本番の出題レベルがわかる テキストには幅広い知識が記載されていますが、すべてが同じ重要度ではありません。過去問を解くことで「どの深さまで理解すれば得点できるか」がわかり、学習の深度を適切に調整できます。

理由3:時間配分の練習ができる 行政書士試験は3時間で60問を解く試験です。1問あたり3分のペースで解く練習は、過去問でしかできません。

行政書士の勉強法でも過去問の重要性を強調していますが、テキスト学習と過去問演習の比率は「4:6」が理想的です。

過去問は何年分解くべきか

結論から言うと、5年分が最低ライン、できれば10年分です。

| 年数 | メリット | デメリット | |------|---------|-----------| | 3年分 | 短期間で回せる | 出題パターンの網羅性が低い | | 5年分 | 頻出論点をカバーできる | やや不十分な分野がある | | 10年分 | ほぼ全パターンを網羅 | 古い法改正前の問題が混ざる |

5年分を選ぶ理由は、法改正の影響を最小限に抑えつつ、十分な出題パターンをカバーできるためです。10年以上前の問題は法改正で解答が変わっているケースがあり、注意が必要です。

ただし、行政法と民法に関しては10年分を解くことを強くおすすめします。この2科目は配点が大きく、過去の出題パターンを多く知っているほど有利です。

過去問3周法:各周の目的と進め方

過去問は最低3周解くことを推奨します。各周の目的は異なります。

1周目:出題パターンの把握(正答率は気にしない)

1周目の目的は「どんな問題が出るか」を知ることです。

1周目の正答率は30〜50%でも問題ありません。大切なのは、出題のパターンと自分の弱点を知ることです。

2周目:知識の定着(正答率60%以上を目指す)

2周目は自力で解くことに重点を置きます。

2周目で正答率60%以上が目標です。まだ解けない問題があっても焦る必要はありません。

3周目:実戦力の養成(正答率80%以上を目指す)

3周目は本番を意識した演習です。

科目別の過去問活用法

科目によって過去問の使い方が異なります。

行政法(19問+多肢2問+記述1問) 行政法は条文知識が問われる問題が多いため、間違えた問題の条文を必ず確認する習慣をつけましょう。特に行政事件訴訟法と行政手続法は、条文の文言そのものが選択肢になることが多いです。

民法(9問+記述2問) 民法は事例問題が中心です。過去問の事実関係を読み取り、「この事例は何の論点か」を瞬時に判断する練習が重要です。行政書士の試験科目で確認できるとおり、記述式40点を含む76点の配点があるため、択一式だけでなく記述式の過去問も必ず解きましょう。

憲法(5問+多肢1問) 憲法は判例問題が中心です。最高裁判例の結論(合憲/違憲)と判決理由のポイントを過去問で確認します。

商法・会社法(5問) 商法は範囲が広い割に配点が低いため、過去問で出題された論点だけを押さえる「過去問限定学習」が効率的です。

一般知識(14問) 一般知識の政治・経済・社会は過去問の再出題率が低いため、過去問よりも時事対策が重要です。ただし、文章理解と情報通信は過去問で傾向を掴めます。

過去問の間違いノートの作り方

3周しても間違える問題は、間違いノートにまとめて直前期に活用します。

ノートに書くべき内容:

  1. 問題の論点(例:「行政事件訴訟法の原告適格」)
  2. 自分が間違えた理由(例:「主婦連ジュース事件の結論を逆に覚えていた」)
  3. 正しい知識(例:「一般消費者は法律上の利益を有しない → 原告適格なし」)
  4. 関連する条文番号や判例名

このノートは試験当日にも持参し、試験直前の最終確認に使います。

おすすめの過去問題集

年度別過去問:

分野別過去問:

テキストと同じシリーズの過去問集を選ぶのが基本です。参照ページが対応しているため、復習がスムーズになります。

まとめ

行政書士試験の過去問は5年分×3周が合格の基本戦略です。1周目で出題パターンを把握し、2周目で知識を定着させ、3周目で実戦力を養成します。間違えた問題はノートにまとめて直前期に活用しましょう。行政書士の勉強スケジュールと連動させて、試験の6ヶ月前から過去問演習を開始するのが理想的です。

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