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特定行政書士になるには?メリットと要件を解説

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「特定行政書士」とは、行政不服申立ての代理権を持つ行政書士のことです。通常の行政書士業務に加えて、許認可申請が不許可になった場合の審査請求手続きを代理できるため、業務範囲が大きく広がります。

本記事では、特定行政書士になるための要件・研修内容・考査の合格率・メリットまで詳しく解説します。

特定行政書士とは

2014年の行政書士法改正により創設された制度で、行政書士が作成した官公署への提出書類に関する行政不服申立て手続きの代理を行える資格者です。

項目 一般の行政書士 特定行政書士
書類作成
許認可申請代理
相談業務
行政不服申立て代理 ×
不許可処分への対応 書類作成のみ 審査請求の代理が可能

行政不服申立てとは

行政庁の処分(許認可の不許可・取消し等)に不服がある場合に、上級行政庁等に対して処分の見直しを求める手続きです。訴訟(裁判)よりも簡易・迅速な救済手段として位置づけられています。

特定行政書士になるための要件

特定行政書士になるには、以下の3つのステップをクリアする必要があります。

ステップ1:行政書士として登録済みであること

大前提として、行政書士試験に合格し、行政書士会に登録していることが必要です。登録していない合格者は対象外です。

ステップ2:法定研修(18時間)を受講する

日本行政書士会連合会が実施する「特定行政書士法定研修」を受講します。

研修の詳細 内容
総研修時間 18時間
研修形式 講義+演習(eラーニング併用あり)
研修科目 行政法総論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、要件事実・事実認定論
開催時期 毎年夏〜秋頃
受講費用 約80,000円
受講資格 行政書士登録者

研修は例年6月〜9月頃に実施され、全国の会場またはオンラインで受講できます。

ステップ3:考査に合格する

研修修了後に実施される考査(試験)に合格する必要があります。

考査の詳細 内容
試験形式 択一式(30問)
試験時間 2時間
出題範囲 研修で学んだ内容(行政法・行政不服審査法等)
合格基準 おおむね6割程度
合格率 約60〜65%
実施時期 毎年10月頃

考査の合格率と難易度

年度 合格率(目安)
2020年 約63%
2021年 約60%
2022年 約62%
2023年 約61%
2024年 約60%

合格率は毎年60%前後で推移しています。行政書士試験の合格率(10〜15%)と比べると高いですが、約4割が不合格になるため油断はできません。

考査対策のポイント

  1. 研修をしっかり受講する: 考査は研修内容から出題されるため、研修中のメモが重要
  2. 行政不服審査法を重点的に学ぶ: 出題の中心となる科目
  3. 過去の考査問題を入手する: 行政書士会で過去問が公開されている場合あり
  4. 要件事実論を理解する: 苦手意識を持つ受験者が多いが配点が高い

特定行政書士になるメリット

メリット1:業務範囲の拡大

許認可申請が不許可になった場合、そのまま審査請求の代理まで一貫して対応できます。顧客にとっては新たに別の専門家を探す手間がなく、信頼関係を維持したまま対応できる点が大きな利点です。

メリット2:他の行政書士との差別化

2026年現在、特定行政書士の登録者は全行政書士の一部にとどまっています。「特定行政書士」の肩書きは、専門性の高さをアピールする強力な差別化要素になります。

メリット3:顧客満足度の向上

「不許可になっても最後まで対応してもらえる」という安心感は、顧客にとって大きな価値です。リピートや紹介につながりやすくなります。

メリット4:報酬単価の向上

行政不服申立ての代理業務は、通常の書類作成よりも高い報酬を設定できます。業務の難易度と専門性に見合った対価を得られます。

メリット5:将来的な制度拡大の可能性

行政書士の業務範囲は法改正により段階的に拡大してきた歴史があります。特定行政書士としての実績を積んでおくことで、将来の制度拡大にも対応しやすくなります。

特定行政書士が活躍する具体的な場面

よくある質問(FAQ)

Q1. 特定行政書士の考査は難しいですか? A. 合格率は約60%で、行政書士試験ほどの難易度ではありません。ただし研修内容をしっかり復習しないと不合格になる可能性があります。特に行政不服審査法と要件事実論が重要科目です。

Q2. 特定行政書士になるのにかかる費用はいくらですか? A. 法定研修の受講費用が約8万円です。これに加えて、会場までの交通費やテキスト代などが必要になります。すでに行政書士登録済みであれば、追加の登録料はかかりません。

Q3. 行政書士登録後すぐに特定行政書士の研修を受けられますか? A. はい、行政書士として登録済みであれば、登録直後でも研修を受講できます。ただし研修は年1回の実施のため、タイミングによっては翌年まで待つ必要があります。

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この記事の執筆者
行政書士試験・通信講座の比較解説
公的機関の情報を根拠に、正確性を重視して執筆しています。